ゴミ箱まであさらなきゃ生きていけない…ベネズエラの深刻な状況

ベネズエラの現状について…


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こんにちは
りん(南米大好きガール@RIN)です。




ベネズエラについては前にも旅行に行った時のものを書いたのですが、

今回は本当に状況が深刻だと知り、

あまり日本ではニュースになっていないと聞いたので
もっと詳しくシェアしたいと思います。

*これは2018年時点での情報です。

前回の記事


まずベネズエラについて知らない方のために少し説明させてもらうと


ベネズエラは南米の北の方に位置してコロンビアのお隣の国です。

       

季節は無く一年を通して同じ気候なので南国の国です。

昔は南米で一番裕福な国で沢山の資源に恵まれています。
原油埋蔵量は世界一

その量はなんと世界の2割近くを占めているそうです。


なんと!
アメリカドルよりもベネズエラのお金ボリバルの方が強かったことも。

ではなぜ、そんな国が今最悪な状況に陥ってしまったのか?

それは前大統領、チャベスのときから
石油に頼りすぎたから。という意見がおおいです。

確かにベネズエラには沢山の資源に恵まれていましたが

石油を売ることで他のものはほぼ輸入をして
手に入れていたベネズエラ。

石油価格が暴落した今、
長い間石油の収入だけに頼っていたことにより

他に資金を補えるものがないのです。

チャベス大統領がいたころからそのような傾向がありましたが、

チャベスの死後、
現大統領マドゥロに政権が渡り更に状況が悪化しました。

石油の問題だけでなく独裁政治がより強くなってしまったことも今のベネズエラの状況の理由なのです。

それでは、どれだけ状況が悪いのか?ですが

とにかく無い!
食べ物、服、おむつ、医療用品何もかもが不足していると言います。

首都カラカスの出身の友達曰く

スーパーはほぼ空!

物が足りな過ぎて物を買うときも自分のIDナンバーで買い物ができる日が決まっているそうです。

例えば私が買い物できる日は火曜日だとしたら母は水曜日、父は木曜日、妹は日曜日にしか買い物はできないということです。

お肉は高すぎてとてもではないけど手に入らないから

普段は芋かプラタノという南米のバナナみたいなものを食べていたそうです。

パスタやパンすら手に入らなかったそうで

1日3食はできず朝ご飯を食べるなら夜ご飯は抜きなど

一日の中で1回か2回いつ食べるか決めないといけません。

赤ちゃんがいる家族はおむつや粉ミルクを手に入れるのも一苦労。

それらを買えるのは母親と父親のみ

例えばおむつをスーパーでみかけても自分が母親ではなければ妹のために。

と思っても買う資格はありません。

妊娠中に買う場合も本当に妊娠しているという証明なしには買うことはできません


そして物がないとその物の価値も上がるので物価も激高です

例えば靴は1ヶ月分の給料分します。
日本でいうなら10万から20万円相当ということになります。

*訂正 
ベネズエラに住んでいる日本人の方からの情報ですが「物は無い訳ではない。」そうです!!あるけど高すぎて買えない状態ということでしょうか。

私の友人曰くこのようなことも理由だと思われます。

ベネズエラで起こっていること

例えば元々ペンが100円で売っていたとします。

それをAさんが買い200円で売り出しました。

するとそれをBさんが買い取り、今度は500円で売ります。

このように買った人が利益を得ようとし価格はどんどん上がります

それでも物が不足しているため国民は
普通に考えたらありえない金額でも

それを買うしかないのです。


まず現在ベネズエラでの給料もとても低く

一ヶ月働いてもらえるのがなんと100~200円近く!

これでわかってもらえると思いますが本当に生きていくのが大変なのです。

物も不足しご飯もない、仕事しても仕事してもお金が間に合わない。

追い詰められた国民たちは…

だからインターネットでも話題になっていると思いますが、

野良犬や今まで食べたことのなかった物まで
食べ始めなくてはいけなくなったほど追い詰められているのです。

ゴミ箱をあさるのはホームレスだけでは無く、

スーツを着た本当に普通の人まで家族のために、生きるために

ゴミ箱まで食べ物を探さなくてはいけないのです。


今まで犯罪などとは無縁だった人たちも

生きていくために盗みを始めなければならなかった


私の友人も盗みが怖くてお金は必要な分だけ靴下などに隠し持ち、

鍵はブレスレットにつけて身に着け

携帯は盗まれるから家からは一切持ち出さなかったそうです。


盗むものがなくなった泥棒達は最終的に食べ物まで狙ったそうです。


このように盗みや犯罪が増えたため

牢屋はいっぱいになりもう場所がなくなり

友達曰く犯罪者は見つかったと同時に射殺されてしまうらしいです。

*友人が言っていたことなので確かではないです。

医療品も医者も足りないので
本当なら治るはずの病気で亡くなる人も多々います。


本当に最悪な状況なベネズエラにも光が見えた瞬間がありました

それは元政治家、警察官、俳優だったオスカーペレスという人が

元軍人を集め反政府軍を立ち上げたのです。


彼はとても頭が良く国民たちの最後の希望の光でした。

しかし、裏切り者に告げ口され最終的に殺されてしまいました。

彼の仲間はすべて捕まりほとんどが殺されてしまったそうです。

その中には妊娠中の女性もいたそうです。


ちなみに彼が殺された後の彼の誕生日には

Día Internacional de Maduro Coño e' tu Madre
として沢山の海外にいるベネズエラ人達がビデオをあげていました。

”Coño e' tu Madre”はベネズエラで使われる表現で英語でいう
"Fuck your mother"みたいな意味だそうです。

(マドゥーロ、 ”コニョ エ トゥ マードゥレ”のインターナショナルデー)



これが今私の知るベネズエラの状況です

私も友達の話を聞くまでこれほど深刻だとは思っていませんでしたが、

今ベネズエラ人たちは本当に危険な状況にいることは確かです。



そして更にびっくりしたのがこの話を一緒に聞いていたキューバ人が

「分かる分かる~全く一緒だ」と言っていたことです。


キューバはベネズエラのような状態がずーーーっと続いているそうです。

そんなことも知らずアメリカの影響でキューバの文化がなくなる前に旅行にでも行ってみたいなあ

なんてのんきに考えていた自分が少し恥ずかしくなりました…。


本当に世界にはいろいろな国があってそれぞれいろいろな状況をかかえているのに何も私は知らないのです。


やっぱりその国やその国の人について知ることでそれまで他人事だったのが

もっと考えるようになる。

私がどうにかできることでは無いけど、日本にいると世界のことって

あんまりピンと来ないと思うから、

私のブログをみて少しでも興味を持ってくれたら嬉しいなと思います。


無が少しのみんなの興味や気にかけに変わることで

何かのきっかけになるかもしれないから…。


長々と呼んでくれてありがとうございました!



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